アルマイト
アルマイトとは、酸溶液中でアルミニウムを陽極電解し、アルミニウムの表面に活性な酸素が発生し、アルミニウムと反応し、酸化アルミニウム(Al2O3)となり皮膜が成長していくアルミニウム専用の表面処理です。
アルマイトの工程
時代と共に進歩する表面処理
- アルマイト設備概要
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- 全自動アルマイト加工装置 1機
- 超小型部品アルマイト加工装置 1機
- 冷凍機・冷却機 各2機
ワーク最大寸法 | W300xL1000xH900 |
ワーク最大重量 | 100kg/個 |
超小型部品アルマイト装置(特許取得のアルマイト法)
通常のアルマイト法では引っ掛け治具や袋状の治具で行なっているような製品に、もしくは、極めて小さくアルマイトを諦めていたような製品に…
この装置を使用することにより、大量生産でき接点跡の見えにくいアルマイト加工が可能です。
めっき | 生地 |
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品名 | アルミ丸頭リベット |
サイズ | 3×4 |
数量 | 100個 |

アルマイトの特徴
アルマイト皮膜は、電気絶縁性の多孔質な皮膜となっており、染料などを用いて着色することができます。また、処理液の温度を低温にすることにより皮膜の硬度をあげ硬くすることができ、耐摩耗性のある皮膜を施せます。
アルミニウム材料とアルマイト
アルミニウムには材質が多種あり展伸材A1000〜A7000、鋳造品、アルミダイキャストなどがあります。材料によって良質な皮膜が生成しない場合もありますので、事前に打ち合わせが必要です。
膜厚特性
アルマイト皮膜は、アルマイト中にアルミ素地が浴中に溶解し酸化された2倍のアルマイト層が析出します。
機械加工をする際に、アルマイト皮膜厚の約1/2が素材時よりも増加することを考慮して機械加工する必要があります。
腐食の要因
- 気候(気温、湿度、降雨量など)
- 地域(工業地帯、海岸地帯、市街地、山岳地など)
- 大気の汚れ(工場、車軸などの排気ガス、粉塵)
- 施工上の要因(異種金属との接触、コンクリート・木材との接触)
注意点
- 再アルマイト(現在のアルマイトを剥離して再度アルマイトする)ことは困難です。剥離時に寸法の減少、光沢の低下、素材の荒れなどが起こります。
- アルミニウムの材質、アルマイトの皮膜の厚さにより仕上がりの色調に違いがあります。
- 溶接、バフなどにより熱が加えられた部分は色調に変化がでます。
付加価値提案
- 皮膜を硬くすることができます。
- 皮膜を着色することができます。
- 膜厚を測定することができます。
- 小さな製品をアルマイトすることができます。
- 耐摩耗性を向上させることができます。