お客様から、たまに聞かれるのですが『SA黒・SCM,SA黒って何?』と・・・
これはエンドユーザーさんが取り決めているの、アルマイトの規格になります。
JIS規格でも、アルマイトの表記は定められていますが、エンドユーザーさん毎に取り決められている場合が多く、図面には、エンドユーザーさんの表記で記載されていることが多いです。
そのため、いつも加工されている切削加工メーカーさんでは、その内容がわかっても初めてお仕事を頂いた場合などは、わからないことが多いのです。
そして、わからないとアルマイト業者に確認してみようとなり、お問い合わせがあります。
1.SA黒とは!?
図面に記載されているSA[黒]、こちらの表記は一般的に言われる黒色アルマイトになります。
膜厚の指定などはされていないため、黒色のアルマイトを処理すると言う用途で定められています。
この表記は、光学部品のエンドユーザーさんの規格で、膜厚などは指定されていないのですが、光学部品では、はめあいがあり、寸法公差の厳しい製品が多いです。
そのため、膜厚の指定よりも必ず黒いアルマイトであり、寸法公差におさまっているいることが必要になります。
切削加工後寸法から、計算してアルマイト加工後に公差内におさまって完成になります。
もしもよくわからないと言う場合は、エンドユーザーさんにお願いして、品質規格書を確認させていただくと、その情報がしっかりと記載されているかと思います。
2.SCM,SA[黒]とは!?
先ほどの、SA[黒]に似ている表記ではありますが、SCM,SA[黒]は、また違う処理になります。
エンドユーザーさんは同じところです。
こちらのSCMが付くことで、ツヤ消し処理が必要になってきます。
SCMとSA[黒]の意味合いからも、こちらの処理内容は『ツヤ消し黒色アルマイト』になります。
光学部品で、光などが通るような筒状の製品などに使われることが多い処理で、ツヤ消しの黒色にすることで、光の乱反射を防止する目的で使われることが多いようです。
このほかにもエンドユーザーさん毎に、いろいろな規格がありますので、不明な場合にはアルマイト業者に確認するのも良いですが、確実なのはエンドユーザーさんに確認していただく方が良いかとは思います。
表面処理業者の方では、アルマイトでも、メッキでも全てを網羅して知っているわけではありませんので、間違えてからでは遅くなってしまいますので、事前に確認してください。
3.動画で解説しています。
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