『オートバイの部品を、メッキして欲しい』というお問い合せがありました。
その部品は既に使われていた部品で、サビなども発生していて表面をある程度綺麗にしてからメッキする必要があります。
また、部品は、亜鉛メッキされている部品やニッケルクロームメッキが施されている部品があり、これらのメッキも剥がす必要がありますが、メッキの種類が違うとメッキの剥がし方も違ってきます。

依頼品

その他、塗装やシール剤・コーティングなどが付着している場合は除去が難しい場合があります。

1.塗膜の付着

今回、メッキを剥離してみたところ、下記の写真のように塗膜が付着している部分があり、このままではメッキが施せない状態になりました。

メッキ剥離後

メッキをするには、鉄素地になっていないとメッキができません。
そのため、サンドブラストで付着している黒色の塗膜を除去する方法があることをお客様にお伝えして、どうされるかの判断をしていただきますが、どちらにしても、このままではメッキができないので、ブラストするしか方法がない状態ではあります。

小さな部品は、タンブラーという方法でカゴに入れた状態で、回転させながらサンドブラストを投射していきます。

タンブラー

大きな部品や変形の恐れのある部品については、一つずつ手作業でサンドブラストを投射して、塗膜を除去していき綺麗な表面にすることになります。

手打ち

ゴム状のコーティング(液体パッキン・コーキングなど)の場合、サンドブラストのメディアを弾いてしまい除去するのが難しいため、除去が困難な場合もあります。
除去できない場合には、
そのままメッキするか、又はメッキをしないとなってしまいますが、そのままメッキするというのは、メッキする側にリスクがあり、余計な不純物がメッキ液中に溶けてしまう可能性があり、メッキをしてもらう事はできないと思った方が良いです。

ゴム付着

一通りサンドブラストが完了した写真が、下記の写真になります。
塗膜は全て除去され、綺麗になりメッキが可能な表面になりました。

2.亜鉛めっきを施す

全ての部品のサンドブラストが完了したら、亜鉛メッキラインにてメッキをするのですが、小物の部品の場合、弊社のバレル亜鉛メッキラインにてメッキが可能なのですが、変形しやすいもの、大きなものはラッキングしてメッキする方法でおこなうため、協力会社のメッキ工場へ持ち込みメッキをしてもらいます。

サンドブラスト後

バレルでメッキ ラッキングしてメッキ
バレルでメッキ ラッキングしてメッキ

バレルでメッキする場合、こちらの製品の量では1つのバレルに入れる量が足りないため、テストピースを混合させ、量をかさ増ししてメッキすることになります。

量が少ないまま、メッキしようとすると電気を流すためのリード線と呼ばれる電線が製品に触れることができないため、製品に電気が流せず、メッキが正常に生成せず未メッキとなってしまうため、テストピースを入れてメッキする方法をとります。

ラッキングして、メッキをする場合には、治具に製品をラッキングするため、治具から電気を給電できるため、1つでもメッキが可能になります。

「めっき・表面処理用語集」知りたい用語を検索。こちらで詳しく解説しています。

3.亜鉛めっき黒色クロメート完成

亜鉛メッキの黒色を施して欲しいとのご依頼だったため、製品に亜鉛メッキを施し、黒色のクロメート皮膜を亜鉛メッキの上に施します。

黒メッキ後

黒色のクロメート皮膜は、亜鉛をサビから保護して守ります。
亜鉛は、鉄をサビから保護して守る役割を持ち、クロメート皮膜と亜鉛で鉄をサビから守るのが亜鉛メッキになります。

亜鉛めっきのメカニズムについては、下記のリンクをご参照ください。

亜鉛めっきは自己犠牲的に鉄を腐食から守る!?

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4.動画で解説しています。


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この記事の著者は

株式会社小池テクノ 代表取締役 大橋 一友

株式会社 小池テクノ 代表取締役社長
大橋 一友
毒物劇物取扱責任者
水質関係第二種公害防止管理者
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
化学物質管理者
特別管理産業廃棄物管理責任者