お客様から、たまに
『コレって無色アルマイトされているんですかね!?』
と相談されることがあります。
無色または、白色アルマイトと呼ばれるアルマイト皮膜の場合、なかなかアルマイトが施されているか見た目ではわからない場合があります。
では、どんな方法でアルマイト皮膜が生成しているか判断したら良いのでしょう!
どうしても、アルミ素地=シルバー色というイメージもありますし、プロの私たちでも、わかりにくい場合もあります。
弊社では、渦電流式膜厚計という測定器を用いて測定ますが、これは皮膜厚さを測定する測定器であり非常に高価なものになります。
1.簡易的にアルマイト皮膜の有無を判断
簡易的にアルマイト皮膜の有無を測定するには、テスターを使用します。
アルマイト皮膜は絶縁性の皮膜ですので、テスターの『Ω』マークのあるレンジを使用して皮膜の有無を判断できるのです。
1)テスターのダイヤルを『Ω』マークに合わせる。
2)テスターの電池があるか?通電の有無を判断するために、テスターの針同士を接触させ、通電があることを確認する。
3)調べたい素材に、テスターの針をあて、通電を確認する。
※この際、テスターの針の尖っているところを刺すような感じであてると、傷が入り通電する場合があるので、針の横の丸い部分をあてるようにする。
ダメな確認方法
良い確認方法
ここで通電がなければ、アルマイト皮膜が生成はしてないと判断できます。
通電無し
通電有り
デジタル式のテスターの場合は、数値が表示されると通電している。
アナログ式のテスターの場合は、針が振れると通電しているのでアルマイト皮膜がないことがわかります。
2.誤判断に注意
テスターで簡易的に通電で判断はできるものの、アルミニウムの表面に処理されている表面処理が塗膜であった場合も、通電はしないため、塗膜ではないことが確実である場合に有効となります。
塗膜であるか、アルマイト皮膜であるかは、簡易的には目視で判断するか、もしくは塗装剥離剤を塗布して判断するのが簡単かとは思います。
3.力技で判断する場合
塗装剥離剤は持ち合わせていない場合、強制的に製品として支障のない部分の皮膜をカッターなどで剥離することで判断はできます。塗膜の場合、厚みのある皮膜として削れて取れると思います。アルマイト皮膜の場合は、そのような形では削りとれることはなく、キズは入りますが、皮膜が層のようになって剥がれることはありませんので、判断ができるかと思います。
このようにアルマイト加工が施してあるのか判断に困った際には、テスターで簡易的に確認する方法が簡単でわかりやすいかと思います。
アルミサッシのように、アルマイト工程の後に焼き付け塗装などが施されている場合もありますので、アルマイトを依頼する際には、アルマイト業者に確認してもらうのが問題を回避するのに一番良いかと思います。
4.動画で解説しています。
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