以前に、「ステンレス製品へ塗装したが剥がれてしまう!なんとかできる!?」というお客様からの相談をうけてトライした知恵袋の記事を書きましたが、この時は、サンドブラストを使用して密着性を向上させました。
溶剤脱脂した状態・サンドペーパーなどで表面を荒らした状態、サンドブラストした状態の比較資料を見つけましたのでご紹介したいと思います。
こちらの試験結果でわかるように、浸漬条件や腐食環境の厳しい条件下で使用される製品についてはサンドブラストで下地を作る方法が効果的であることがわかります。
ステンレスの表面に粗さが存在することで塗膜の付着性に対してプラスの要因となることが、この試験結果からも分かります。
平滑面と比較して、表面粗さを有する面では塗料の付着面積が増加し、アンカー効果が得られるため、付着性の点で有利となるのです。
ただし、表面を粗した上に塗膜を付着させるため、凹部と凸部との塗膜の厚みに違いが発生するので、うず電流式膜厚計などで測定した場合、正確な値が確認しにくくなることが考えられます。
凹部には、サンドブラストで凹んだ分だけ、塗膜の厚さがプラスされますので、凸部での厚みを重要視しなければ、防食の効果が足りなくなる可能性を秘めていますので、表面の粗さを考慮して塗膜の厚さを決める必要があります。
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