産業用、民生用に関わらず、あらゆる製品、部品は程度の差こそあれ、湿気・酸化雰囲気・硫化雰囲気・塩分などの腐食環境下で使用される。特に金属製品・部品にとって腐食や錆びは大敵である。
金属を腐食から守ることを”防食”といい、錆びの発生を防ぐことを”防錆”という。
防錆・防食を目的として様々な表面処理法が利用されているが、もっとも確実で効果が高く、経済的な方法は、「亜鉛めっき」に代表される電気めっき法です。
今回は、その「亜鉛めっき」について書いていきます。
素材が鉄や真鍮。亜鉛ダイカストなどの金属の場合、適用される電気めっきには装飾に加えて、防錆(耐食性)という大切な役割が要求されます。
下記に防錆めっきの種類による特性を表にしておきます。
防錆めっきの特性比較
亜鉛めっき | 亜鉛合金めっき | ||||||
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青化浴 | ジンケート浴 | 酸性浴 | 錫ー亜鉛 | 亜鉛ー鉄 | 亜鉛-ニッケル ジンケー ト浴 |
亜鉛-ニッケル 酸性浴 |
|
硬度(HV) | 60~80 | 90~120 | 70~90 | 14.5~14.9 | — | 150~170 | — |
均一電着性 | C | A~C | D | C | B | B | D |
水素脆性 | C | C | A | B | C | C | A |
鋳物へのめっき | C | B~C | A | A | C | C | B |
プレス品へのめっき | A | A | A | A | A | A | A |
ビス・ボルトへのめっき | A | A | A | A | A | A | A |
この中でも「小池テクノ」で行なっている電気亜鉛めっきについて、主な特徴と用途例を
亜鉛めっきは、亜鉛そのものの防食性と亜鉛めっき上のクロメート皮膜の耐食性により、鉄鋼製品に対する防錆力が大であるため、自動車から弱電、充電、建築金物まで幅広く活用されています。
2006年7月からは、EUのRoHS司令により六価クロメートの使用が禁止されたため、三価クロメートが普及している。
色調は銀白色青色・黒色があり、中には染料で着色したカラー品もあります。
また、有機系やシリカ系のクロムフリークロメートも提案され始めていますが、まだまだ、少ないのが現状です。
亜鉛めっきを施した鉄鋼製品において部分的に鉄素地が露出した場合、電気化学的な亜鉛の犠牲陽極作用が発揮されて、鉄素地は陰極側と習い酸化(腐食)が抑制されます。
もっとも一般的な亜鉛めっき浴で青化浴は古くから活用されているものの、規制物質のシアンを使用するため稼働事例は現象傾向にあります。
プレス品・ボルト・ナットなどに利用され二次加工性が良好で膜厚の均一性に優れています。
青化浴から毒性の強いシアンを除いたアルカリ浴も広く利用されています。
プレス品・ボルト・ナット類などに利用され二次加工性が良好で膜厚の均一性に優れています。
小池テクノで使っている「酸性浴」はアルカリ浴に比べて電流効率が良いため、鉄合金や鉄鋳物などのめっきに適しており、水素脆性がほとんど生じない、また、処理法によっては鉄とステンレスの複合部品のステンレス上にもめっきが可能なめっき浴なのです。
弊社で行なっている防錆性目的の代表例:
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