お客様より「ステンレス製品へ塗装を行なっているが、塗膜が剥がれてしまって困っている」というご相談がありました。
お話を聞くところによると、
「塗装前に、脱脂をしているが塗膜の密着が悪く剥がれてしまう」とのことで、
そこで考えられる原因は・・・
ステンレス製品の加工時の油分などが完全に除去されておらず、塗膜の密着性が低く剥がれることが考えられます。
そこでアルカリ系の脱脂洗浄剤で、完全脱脂してみると表面にあった油分はないのですが・・・
製品の表面を触ってみると・・・
う~~~~ん
塗膜の密着させる表面が、ツルツルで滑りやすい表面になっていました。
ブラスト前の表面を表面粗さ計にて測定すると
これでは塗膜が安定して密着しないと考えられるので・・・
製品の表面をサンドブラスト加工により、表面を荒らして凹凸を表面につけて塗膜の密着する面積を増やしてあげ、アンカー効果を与えます。
(※アンカー効果・・・物質の表面に膜(塗装・接着など)を作るとき、膜と物がお互いに引っ付きやすい状態になっている状態のこと。)
サンドブラストを行うことにより、粉末状になってブラストメディアが付着するのでブラスト後に、水を使用して製品を洗浄し乾燥することにより綺麗な凹凸のある表面に仕上げることができ塗膜の密着性も向上します。
ブラスト後の表面を表面粗さ計にて測定すると
断然、ブラストをした方が表面に凹凸があります。
これで、塗膜の密着性も向上すること間違いなしです!!
後日、お客様にTELにて状況を確認したところ、「問題なく塗膜が密着し改善された」とのお話で「量産に向けて準備を進めるところです」と嬉しいお話ももらえました!!
何よりも、お客様が困っていたことを改善できたことが嬉しいです。
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ステンレスにサンドブラストすると塗膜の密着力が向上する。