お客様からご相談で、『アルミ製ローラーの外径部だけにサンドブラストできますか?』というご相談をいただきました。

全面的にでなく、外径部だけにというのは可能ではあるかと思うのですが、形状なども確認しないと一概にできますとは言いにくい部分もあります。

外径部以外をマスキングするにしても、どのような形状なのか?によってマスキングの方法も変わるため、製品の形状が非常に重要になってきます。

ですが、お電話でのお問い合わせのため、詳しい形状が口頭では伝えてもらえず、形状を想像し、おおよそできるのではないか?という状況で受注することになりました。

この時点で、どんなマスキングするのか?も想像はできていたので、実際に製品の到着を待ちます。

1.アルミローラー形状の確認

アルミ製のローラーが届きましたので、マスキングをする方法を検討します。
形状としては、2つの形状のローラーがあり、このローラーの外径部のみサンドブラストを施す必要があります。

素材

図面の一部を抜粋してありますが、下の写真に掲載のピンクマーカーが引かれた部分のみサンドブラストすることになります。それ以外の部分はマスキングしてサンドブラストが投射されないように保護します。

以前に、板状の製品に部分的にサンドブラストした際のブログ記事をご紹介していますので、そちらもご参考にしていただけたらと思います。

350x350xt5のステンレスの板に部分的にだけサンドブラストしたいのですが、できますか!?

では、どんな風にマスキングをするのか!?ですが・・・

2.アルミローラーのマスキング

図面で指定されたサンドブラスト投射部以外の部分を、マスキングしていきます。
何を使って、マスキングするかというと、意外と身近にあるものです。

これ!養生テープです。

養生テープ

ホームセンターなどで簡単に手に入るので、DIYでも使えるかと思います。
養生テープを、マスキングしたい部分に貼り付け、はみ出た部分をハサミで切り取り円形にマスキングしていきます。

マスキングが完了した感じが、下記の写真になります。

マスキング後

養生テープの幅が足りない分は、養生テープを重ね合わせて貼り付けてあります。
重ね合わせた付近は、隙間が出来やすいので、しっかりと押さえつけて未着させておく必要があります。
サンドブラストのメディアは非常に細かいので、少しの隙間からでも中に入ってしまい線のようになって、サンドブラストの跡が残ってしまいます。

マスキングが完了したら、いよいよサンドブラストを投射していきます。

「めっき・表面処理用語集」知りたい用語を検索。こちらで詳しく解説しています。

3.アルミローラーにサンドブラストを投射

マスキングが完了したアルミローラーにサンドブラストを施していきます。
注意する点としては、サンドブラストの投射によってマスキングしてある養生テープが剥がれないように気を付ける必要があります。

投射する際には、製品とブラストノズルをできるだけ離して距離をおきます。
近すぎると、養生テープが剥がれてしまう可能性もあり、投射する際の角度にも気をつけます。
テープの接着面側から、投射してしまうと剥がれる可能性がありますので、接着面とは反対方向からできるだけ投射するようにすると良いです。

マスキングした状態でブラストが完了した写真が、下記の写真になります。

サンドブラスト後

マスキング部も剥がれることもなく。全面がサンドブラスト加工された状態になっています。

テープでマスキングしたのでは不安という場合には、樹脂の板などをマスキング面に当て、万力などで挟み込むようにして樹脂の板を押さえつけてサンドブラストを投射しても良いかとは思います。

4.マスキングを剥がしてみる

マスキングをした状態で、しっかりブラストが投射できていることを確認したらマスキングを剥がしていきます。
この時、養生テープぐらいの方が剥がしやすくて良いです。ガムテープなどですと、粘着面の接着剤が付着してしまうこともあります。もしも、付着してしまった場合には、シンナーなどで拭き取ると良いです。

養生テープを剥がした状態が、下記の写真になります。

マスキング剥離後

ローラーの側面になる部分は、機械加工後の状態で、それ以外はサンドブラストによって梨地になった面になっています。

少し拡大した写真も、下記に掲載しておきます。

ローラー左
ローラー右

マスキングのやり方は、工夫次第ではありますが色々なやり方があります。
都度、マスキングの方法を考えながらサンドブラストすることになり、1つのマスキング事例として、今回ご紹介させていただきました。

この製品は、サンドブラストのみの加工ではありましたが、この後にアルマイトや無電解ニッケルめっきを施しても、また違った機能や外観を付与することもできます。

アルマイトや無電解ニッケルの機能や性能については、 下記のバナーより弊社の各ページをご参考にしてください。

表面処理の問題解決します。加工可能な表面処理、お問い合わせ前にご確認ください。

5.動画で解説しています。


ご相談・お見積りなど、お気軽にお問い合わせください。

お急ぎの際は、お電話にてご連絡ください。
0532-45-4025

【受付時間】
平日 8:30~17:00
土・日・祝、会社休業日除く

めっきをして欲しいが、どんなめっきをしたら良いかわから ない!?

亜鉛めっきは自己犠牲的に鉄を腐食から守る!?

少量のボルトを、バレルで亜鉛めっきして欲しい!!できますか?

鉄の部品のサビを取って、めっきをしたいとご相談が。

この記事の著者は

株式会社小池テクノ 代表取締役 大橋 一友

株式会社 小池テクノ 代表取締役社長
大橋 一友
毒物劇物取扱責任者
水質関係第二種公害防止管理者
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
化学物質管理者
特別管理産業廃棄物管理責任者