アルミニウムで切削された製品の表面状態に、サンドブラストやヘアーライン、切削表面、素材のままなどアルマイト前の表面状態には様々な状態があります。

その中で、今回はサンドブラスト後と切削品に青色アルマイトを施した場合の色調の違いをご紹介します。

写真左のものは、切削品。写真右側はサンドブラスト品になります。

青色アルマイト比較

1.アルマイトは素材の表面状態の違いにより色が違って見える

アルマイト加工して得られる皮膜は、アルミニウム素材の表面状態に影響をうけます。
イメージとしては、アルミ素材に透明のセロファンでものせたイメージです。

カラーアルマイトの場合は、カラーのセロファンをのせたイメージを想像していただくと良いかと思います。

ただし、セロファンによる艶などは除外されます。

そのため、サンドブラスト後のアルミ素材と、切削加工後のアルミ素材では、仕上がりに違いがでてきます。
サンドブラスト後は、艶が消されているため、梨地調の仕上がり具合になってきますが、切削後の製品は、切削面が光沢あるため光沢のある仕上がりになります。

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2.サンドブラストした製品を化学研磨することで違いが

アルミニウムにサンドブラストした製品を化学研磨することで、梨地調になっていた素材に光沢が付与され、表面に凹凸がある状態でも、光沢のある色調が得られます。
化学研磨を施し、青色のアルマイトを施すことで違う雰囲気を付与することが可能です。

サンドブラストと化学研磨の組み合わせで、高級感のある外観を得ることができるため、切削面を製品の外観として出したく無い場合などに使われ、無色アルマイト・黒色アルマイトでは、試験機や医療機などの外観部品などで使われることがあります。

サンドブラスト後化学研磨無色アルマイト
サンドブラスト後化学研磨無色アルマイト

表面拡大
表面拡大

3.サンドブラストのムラは、化学梨地で緩和できる

サンドブラスト後にアルマイトをするとムラになる場合があります。
これは、アルミニウムにサンドブラストを投射する際に、均一に投射できていない場合に発生します。

サンドブラストはアルミニウムの表面に投射材をエアーの圧力で投射し、アルミニウム表面に凹凸を付けています。そのため、投射の圧力や距離、時間により表面の粗さにバラツキが発生する場合があります。

これらが、アルマイト後にムラとして表面に顕著に浮き出てきます。
このバラツキを少なくなるように、サンドブラストを投射する必要があります。

以前に、アルマイト前のサンドブラストの打ち方の動画を撮影しましたので、参考にしていただけたらと思います。

ですが、これはある程度の熟練度を要します。

少しだけムラ状態の場合、『2.サンドブラストした製品を化学研磨することで違いが』で紹介した化学研磨を施すことでムラを抑えることもできますが、仕上がりに光沢が出てしまいます。

梨地の艶消し状態を保持したい場合、化学梨地を施すことで光沢のない、仕上がりを得ることができるとともに、ムラの発生を抑制することができます。

化学研磨・化学梨地ともに、見た目ではわかりづらいレベルのムラを抑える効果ですので、見た目でムラがある場合は、サンドブラストを丁寧に投射し、表面の凹凸を抑えることが最優先となりますので、ご注意ください。 

他の記事でも、サンドブラスト後のムラについてご紹介していますので、ご参考になればと思います。

サンドブラスト後にアルマイトしたら表面にムラが発生してしまった

4.動画で解説しています。


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