先日、お客様からの問い合わせがあり「他社でA2017素材に化学研磨と無色アルマイトを施して
もらったら、製品に縦筋がいっぱい出てしまったが再処理できないか?」と・・・ご相談があり
ました。

製品の表面に縦に筋が・・・なんとなく想像はできますが、
念のため、製品を一度見せていただき、想像通りなのか現物の確認をしてみます。
こう言う不具合の対策の場合は、写真などでは見えない場合もあるので現物確認が必須となって
きます。

他社、化学研磨後無色アルマイトの仕上がり状態が下記の写真です。

写真でわかりますかね?
筒状の製品の下部の方に、縦に黒っぽく筋が入っているのが。
この製品は、このまま外観となるらしく、この状態ではとても使えないとのことですので、
まずは現在付いているアルマイト皮膜を剥離して、表面の状態を確認してみることにしました。

剥離して表面状態が、そこそこ綺麗であれば素材を活かすことも可能になってきますので、
しっかりと脱脂処理を行い、ムラがないようにアルマイト皮膜を剥がしていきます。

アルマイト皮膜を剥がした状態がこちらの写真。

アルマイト皮膜を剥がしたところ、意外と状態は綺麗なため活かすことができそうなレベルです。
ただし、再処理ということで寸法精度はどうしても狂うことが避けられませんので、再処理は、
寸法精度の厳しくない製品に対してのみ行えます。

ここから製品の再処理に入りますが、まずは少し光沢度も落ちていますし、まだ、若干ですが縦
筋が肉眼では見えるため化学研磨を施して縦筋を目立た無いようにし光沢も改善し、無色のアルマ
イト
を施すのですが、アルマイトは素材のアラを目立たせてしまう場合もあるためアルマイトを施
す際に、コツが必要になってきます。
今回は、ゆっくりとアルマイトを生成させることで素材のアラを目立たせないようにし綺麗な外観
を保てるようにしてアルマイト処理を行いました。

化学研磨後アルマイトを施した製品が、こちらの写真。

光沢も戻り、縦筋も消えています。

再処理の場合、綺麗に仕上がらない場合も素材によりありますので再処理はオススメできません
が、どうしても必要な場合は全数を再処理せず少量をテスト的に再処理して仕上がり具合を確認
する必要があります。
場合によっては、使用不能になる可能性もありますので十分にご注意ください。

 

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この記事の著者は

株式会社小池テクノ 代表取締役 大橋 一友

株式会社 小池テクノ 代表取締役社長
大橋 一友
毒物劇物取扱責任者
水質関係第二種公害防止管理者
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
化学物質管理者
特別管理産業廃棄物管理責任者
危険物取扱者乙種4類