先日、『アルミ製のプランターが腐食して穴が空いてしまいました。対策方法はありますか?』とご相談がありました。

お客様より詳細の書かれた資料も添付されていましたので、確認させていただいたところ、プランターに植物を入れ水を3cmほど張って使用するとのことで、その水の中には園芸用肥料が入れてあるそうです。

写真を見る限り、確かに水が溜まっていたであろう部分が腐食しているのは間違いありません。
園芸用肥料のpHが高過ぎるか、または、低すぎることによりアルミが腐食してしまっているのだと思います。

アルミ製プランター

写真だけでは対策方法は検討しにくいため、実物をお客様に持ち込んでいただき、確認させていただくことにしました。

1.アルミ製プランター実物を確認

アルミ製プランターの腐食してしまっている実物と、未使用の新品のアルミ製プランターを拝見させていただいたのですが、外側は緑色の塗装がされており問題はなさそうです。
内側は、開口部から2/3ほどは塗装されているのですが、一番底面になる水の溜まる部分は塗装のノズルが届かず、塗装されていません。
園芸用肥料を水に溶かした溶液のpHも確認していただいたのですが、およそpH7程度ですので、中性域であり問題はなさそうに感じます。

ですが、実際に腐食してしまっており、腐食した部分を取り除くと、直径5mmぐらいの穴が空いています。アルミ製プランターの肉厚は3mmほどありそれなりの厚さがあるのに穴が空いてしまうほど腐食するということです。

腐食部分

塗装下地としてアルマイト皮膜が施されていれば腐食にもある程度耐えるはずですので、アルマイト皮膜が施されているか、テスターを使用して確認してみました。

テスターを使ってアルマイトがされているかの確認方法は、下記の記事をご参考にしてください。

無色アルマイトが処理されているか?簡易的に判断する方法

テスターで実物を確認してみると、導通がありアルマイト皮膜は施されていません。
この状態では、園芸用肥料が溶かされた溶液にアルミが侵され腐食してしまう可能性があります。

2.アルミ製プランターを腐食させない対策

塗装が届かない部分を腐食させないために、塗装前にアルマイト皮膜を施し保護することで腐食までの時間を伸ばすことができます。絶対に腐食しないわけではありません。

そこで、お客様にアルマイト皮膜を施してから、塗装をおこなうことをオススメしましたが、現在、在庫も保有されているとのことで、すでに塗装もされてしまっているアルミ製プランターもあり、これらはアルマイトすることができません。

すでに塗装されてしまっているものは、FRPなどで保護するか液状のゴムライニングなどを、はけ塗りなどで塗布する方法が効果的なのではないでしょうか?とご提案させていただきました。

これから生産するものについては、アルマイト皮膜を施してから塗装する方式になりそうなのですが、長さ4メートルもある状態で塗装もしているとのことなので、長すぎて弊社ではアルマイト加工はできませんので、アルミ押し出しメーカー側でアルマイトまでしてもらうように仕様を変更されたらどうでしょうか?とご提案させていただきました。

アルマイトが施されていれば、キズも付きにくくなりますし、耐食性も向上しますので、アルミ製プランターの寿命の延長に貢献できると思います。

「めっき・表面処理用語集」知りたい用語を検索。こちらで詳しく解説しています。

アルミ製プランターは、大阪の梅田駅地下街で使用されているようなので、お近くの方は是非。

梅田駅地下街

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