電気めっきの高速化の手法としては、

(1)めっき液を流動させる方法。

(2)めっき浴の温度を上げる方法。

(3)被めっき物をめっき浴中で動かす方法。
(4)めっきしながら浴中で、めっき面を摩擦する方法。

などがあり、以上の方法が併用されることもある。

なお、めっき浴は錯塩浴は錯塩が不安定である方がよく、できるだけ単純塩浴を使用する方がよい。

高速度めっきの問題は、

(1)めっき皮膜の物性の変化。

(2)電流分布の悪化。

(3)発生するガスの処理。

(4)めっき浴と被めっき物の過度の発熱。

(5)めっき浴の管理。

などである。

実施例として、薄板鋼板の高速度連続亜鉛めっき、リードフレームの高速部分銀めっき、アメリカのマイクロマチック社が開発した『ホーンホーミング』法などがある。

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