めっき業にとって、梅雨時や台風シーズンのように雨の多い時期は、非常に仕事がしづらい時期です。
未加工品・完成品共に雨などに濡らしてしまうと、サビが発生したりシミができてしまったりと不具合の原因になります。
また、保管中の湿度も大敵で、製品自体が結露してしまい、変色を起こす場合もあります。
弊社でも、湿度に悩まされていた時期がありました。
1.未加工品の保護・運搬・保管
未加工品は、めっき前の段階なので多少の雨になら濡れても!?と考えられますが、
弊社のお客様は、めっき前の段階でもお客様の社内で洗浄されてほとんど油分のない状態で、
めっき依頼してくださるお客様もあります。
その製品を濡らしてしまった場合、素材にサビが発生してしまいます。
近年の雨は酸性雨となっているため、サビの発生まで、アッという間なのです。
そのため、弊社のトラック便にて運搬する際には、プラスチックコンテナに入っている製品に、
フタをして雨に濡れないようにしています。
このフタは、異品混入防止にも繋がるため非常に効果的です。
フタをしたプラスチックコンテナをパレットに積んで、ラッピングし、雨避けのシートで覆うかたちで輸送します。
到着後は、弊社の製品倉庫に保管し、めっき前まで保管しています。
2.完成品の保護・運搬・保管
完成品は、雨などには絶対に濡らすことはできません。
濡れたら、すぐにサビるわけではありませんが、お客様にお渡しする製品ですので確実に保護してお客様へ引き渡しできるまで濡れないように保護します。
めっきラインからめっきが仕上がった時点で、検査をおこないプラスチックコンテナにフタをし、輸送用パレットに積みます。
1パレット仕上がった時点で、ラップでラッピングし、雨が中に入らないようにします。
その上から、雨避けのシートを被せ、納品時まで完成品倉庫にて保管するかたちになります。
製品倉庫内には、湿度が滞留しないように天井から扇風機で風を起こし緩やかに、空気を動かすようにしています。
3.ダンボール箱に入った製品
ダンボール箱に入った製品などもありますが、こちらは吸湿もしますので、ダンボールの箱の中に、ビニール袋を敷いて、その中に製品を入れるようにしています。
こうすることで、宅配便などの輸送中に、箱が濡れても製品が濡れないようにしています。
状況によっては、ダンボール箱の上から更にラップで巻いて、濡れないようにして出荷します。
4.自社便輸送
自社便で納入しているお客様には、弊社のトラック便が向かうのですが、ウィング車または、幌付きトラックで納入しています。
運搬中や荷物の積み下ろし時などに濡れる可能性を極力少なくするためです。
もちろん、運搬している担当者もウィング車や幌付きトラックの方が作業効率も良くるため、
同じ作業をするにしても、楽に作業ができるかと思います。
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