先日、ホームページを見てくださって、お問い合わせがあったのですが、
サビてしまった部品を、サンドブラストでサビを取って、めっきをして欲しいとご相談が。
どんな状況の部品なのか、状況がわからないので、まずは、部品の確認から。
1.鉄の部品の現品確認
サビてしまったからという情報でも、どれぐらいサビているのか?
それによって、仕上がりの程度も変わってきます。
- サビを塩酸やサンドブラストなどで除去できるレベルなのか?
- 現在、何か表面処理されているのか?
- 素材は、めっきできる素材なのか?
これらを確認するためにも、受注する前に現品の状態を確認する必要があります。
2.現品確認後、お客様に伝えること
1.で確認した内容から、仕上がりの時を想像して、お客様に仕上がりの予想具合をお伝えします。
持ち込んで頂いた部品の程度により、綺麗に仕上がらない可能性もあるからです。
- サビにより、肌荒れを起こしているため、綺麗には仕上がらないかも?
- 望まれるめっきの種類ができるか?できないか?
- 素材の種類がわからないので、必ず綺麗になるとは限らないこと
などを説明しておく必要があります。
持ち込みしてくださった場合には、その場でこれらの情報を共有し確認するのですが、遠方のお客様で、打ち合わせが厳しい場合は、メールや電話等で、これらの情報をお伝えし、どうするのかをご判断いただくことになります。
3.今回の事例
今回は、持ち込みしてくださったので、その場で打ち合わせをしてサンドブラストでサビの除去をおこなった後に、亜鉛めっき 三価白色クロメート処理をしてほしいとご依頼をいただきましたので、その内容で作業を進めていきます。
1) 脱脂処理をおこない油分を除去する。
脱脂処理をし、油分は除去しておきます。サンドブラストのメディアに油分が付着してしまうのを防ぐためです。
油が付着してしまうと、サンドブラストの圧力で素材に油を打ち込んでしまったり、メディアに付着した油でメディアが固まってしまうことを防止します。
2)サンドブラストでサビとめっきを除去する。
サンドブラストでサビを除去しながら、めっき皮膜も除去していきます。
元々、部品にされていためっきは、クロームめっきのため下地にニッケルめっきもあります。
クロームめっきは、塩酸で剥離できますが、ニッケルめっきは剥離剤を使用しないと剥がれないため割高になってしまいますので、サンドブラストで剥離していきます。
4.めっき工程へ
サンドブラストにて、サビとクロームめっきの除去が完了したので、めっき工程に入りますが、弊社のめっきラインは、バレル回転式のため社内での加工ができないため、協力会社に依頼してめっき加工をしてもらいます。
めっきのラインの構成や仕様により、可能な製品サイズ・めっきの種類も違ってきますので、協力会社へ依頼してめっきしていただくこともあります。
5.動画で解説しています。
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