先日、ホームページのお問い合わせフォームよりお問い合わせを頂いたのですが、

『A5052材の黒色アルマイト処理を行った部品があります。事情があり白色アルマイトに変更再処理を行いたいのですが可能でしょうか?』

というお問い合わせでした。

メールの内容には、
・材質
・数量
・製品サイズ
・寸法変化は特に問わない

と記載されていましたので、見積もりを作成しメールにて送付させていただきました。

1.見積もりをする際の確認事項

見積もりをする際には、下記に記載の内容を確認させていただくと同時に、図面を拝見させていただき、接点の位置なども確認してからでないと見積もりをすることが難しいです。

・材質
・数量
・製品サイズ
・寸法公差
・接点位置

接点の取り方によって、治具へのラッキングの手間が違ってきますし、1バッチで処理する量も変化します。見積もり段階で、ここを確認しておかないと後で、コストが合わないとなる場合もあります。

2.見積もり提出後、お客様から電話が

見積もりを提出後、お客様から連絡がありアルマイトを付け替える部品は、『機械に組み付けてあるので、取り外して持ち込みます。』とご連絡をいただきました。

アルミ製品の場合、ネジ部にヘリサートなどの異種金属が入れてある場合があるので、その辺りも確認してついているようであれば、取り外してから持ち込んでくださいとお願いをしておきました。

今回の部品には、ヘリサートなどの異種金属は入っていないとのことで、取り外し後、持ち込んでくださるとご連絡をいただきました。

黒色アルマイト

3.製品の確認

製品をお客様が持ち込んでくださったので、その場で再処理する製品の状態を確認します。
今回の製品は、黒色アルマイト皮膜で施工された製品だったので問題なく、受入させていただきました。

受け入れ段階での確認が必要なわけは、
黒色のアルマイトとお客様が思っていて、現品を確認したら実は塗装だった。
という場合も時としてあるのです。

そのため、他社で表面処理した製品の再処理を受け入れた場合、必ず最初に確認する事項になります。

表面処理に関する専門用語はこちらで詳しく解説しています

4.黒色アルマイトを剥離する

お預かりした製品の黒色アルマイトを剥離するために、治具にラッキングします。
剥離する場合も、素材がアルミニウムなのでラッキングして剥離します。

黒色アルマイト剥離前

脱脂処理をして、強アルカリに浸漬しアルマイト皮膜を剥離していきます。
アルマイト皮膜を剥離できたら、不純物(スマット)を溶解させるために硝酸溶液に浸漬し不純物を除去します。

黒色アルマイトを剥離してラインから出てきた状態
アルマイト剥離後

5.白色アルマイトをおこなう準備

剥離した製品が治具にラッキングされていますが、このままでは再処理できません。
剥離した際に、治具にラッキングした部分は黒色アルマイト皮膜が残っているからです。

そのため、ラッキング位置を変更し通電が可能な状態になるように再ラッキングして、アルマイトラインへ投入して行きます。

再処理された白色アルマイト
白色アルマイト

今回のように再処理をする場合、通常の素材のままお預かりするよりも確認事項や、注意する点などが多くなりますので、剥離費用などもご負担いただくことになります。
素材によっては、剥離すると綺麗な状態にならないものもありますので、事前にしっかり確認しておく必要がありますのでご注意ください。

弊社でおこなっている表面処理については、こちらから。

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「黒色アルマイトを、間違えて白色アルマイトの依頼をしてしまい付け替えできませんか?」とご相談が

アルマイト加工した製品にキズをつけてしまいました。再加工できますか!?

アルミ部品を組み付けた状態でアルマイトすると、不具合がでます。

この記事の著者は

株式会社小池テクノ 代表取締役 大橋 一友

株式会社 小池テクノ 代表取締役社長
大橋 一友
毒物劇物取扱責任者
水質関係第二種公害防止管理者
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
化学物質管理者
特別管理産業廃棄物管理責任者
危険物取扱者乙種4類