アルミの切削加工が終わって、アルマイト処理に依頼する前に、素地を磨いている場合ありませんか?

例えば、4個切削したうちの2つにを傷があり、2つだけ磨いた。

アルミ素地

このように、アルミ素地の表面状態が違うと、仕上がりに影響が出てきます。

1.磨く場合は、どうしたら良いか?

どうしても、キズなどがついてしまい、素地を磨かなくてはならない場合、他の製品と表面状態を合わせなければなりません。

そのため、磨くのであれば、全数同じように磨くことになってしまいます。

表面状態に指定がなければ、化学梨地、サンドブラストなどで表面状態を梨地にすることで、外観をほどほどに合わせることはできます。

2.なぜ、素地の状態が違うと表面状態が違ってしまうのか?

アルマイト皮膜は無色アルマイトの場合、ほぼ無色透明の皮膜になります。
その皮膜が、アルミ素地の上に生成するため、素材の傷や、磨きあと、切削のツールマークなどは、そのまま残る形になります。

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ですので、素地の表面状態が違うと、そのままアルマイトの仕上がりにも影響してきてしまうのです。

最初の写真の製品を、無色アルマイト処理したものが下記の写真になります。

無色アルマイト後

磨いた製品と、磨いてない製品とで表面状態が違ってきます。
このようにロット内での外観の違いをNGと判定するような製品の場合は、注意が必要になります。

表面処理に関する専門用語はこちらで詳しく解説しています

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この記事の著者は

株式会社小池テクノ 代表取締役 大橋 一友

株式会社 小池テクノ 代表取締役社長
大橋 一友
毒物劇物取扱責任者
水質関係第二種公害防止管理者
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
化学物質管理者
特別管理産業廃棄物管理責任者
危険物取扱者乙種4類