アルミをアルマイトする場合に艶消し、または梨地仕上げした外観が欲しい場合にサンドブラストを使用して梨地面を作るのですが、その後にアルマイトした時にたまにあるのが、色むらの発生。
アルマイト前の段階で、素材の外観を見ても判断できないレベルのムラだとしても、サンドブラストの状態が均一でなく、表面の粗さが一定になっていない場合に色むらが発生してしまいます。
サンドブラスト後の表面状態比較
サンドブラストのムラ有り
サンドブラストのムラ無し
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この場合、アルマイト工程で均一にすることは難しくサンドブラストを打ち直し、表面の粗さを一定にしなければなりません。
下記に上記で紹介したサンドブラストの際に、ムラの有るものと無かったものに写真でわかりやすいように、黒色アルマイトを施した比較写真を掲載させていただきます。
サンドブラストムラ有り後黒色アルマイト
サンドブラストムラ無し後黒色アルマイト
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弊社でも、アルマイト前のサンドブラストを新人に教育する際には、テストピースを使用して何度も均一に投射する練習を重ねています。
ですので、サンドブラストの設備があるからといって簡単にアルマイト前のサンドブラストは打てるものではありません。
下記の動画で、アルマイト前のサンドブラスト加工のやり方を動画でご紹介します。
化学研磨・化学梨地の併用
サンドブラストした後に、化学研磨または、化学梨地を併用することで若干の表面粗さの調整はできますが、化学的に溶解させるため寸法の減少が起こりますので、寸法精度の厳しい製品には不向きとなります。
サンドブラストした製品への黒色アルマイト
サンドブラストした製品に黒色アルマイトを施す場合、表面の粗さの影響を受けて、色調が黒く見えなくなります。これは表面の反射率の影響を受けています。
化学研磨、化学梨地をおこなうことで、反射率が変わり黒く見えるようにもなります。表面状態が粗れているほど、灰色調の色調に見えてしまうのです。
これらを考慮して、外観部品や光学部品の色調の検討をする必要があります。
ブラスト後黒アルマイト
ブラスト後化学研磨黒色アルマイト
ブラスト後化学梨地黒色アルマイト
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