サンドブラスト加工という表面加工を聞いたことがあるかと思いますが、
どんな加工方法なのか知っていますか!?
「砂を吹きつける加工だよね?」
って、答えが返ってくるかと・・・
簡単にいうと、そんな感じですね。
詳しく説明すると、サンドブラスト加工とはコンプレッサーで作った圧縮エアーを使ってガラスビーズなどの投射材をノズルから噴射させ加工対象物へ物理的に表面加工を行う方法のことです。
このサンドブラスト加工を行うには、サンドブラスト装置が必要となるのですが、
サンドブラスト装置そのものには、重力吸引式・自吸式・直圧式があり噴射された投射材は集塵機の吸引力により装置内部で循環し、循環中に異物と投射材に分離され再度投射材が噴射される仕組みになっているのです。
サンドブラスト加工技術で、粗す・削る・取除く・鍛える・打ち込む・磨くという用途に使用でき製品の表面の課題解決、新たな機能を付加することができます。
ブラストの用途を6つご紹介します。
1.粗す (下地処理・デザイン加工・梨地・摺動性)
投射材を製品表面に打ちつけることにより、表面形状を山形やディンプル形状など均一で無方向性の表面に表面にする加工です。
塗装下地・接着性向上のためのアンカー効果を得ることができ粗さの調整も可能です。このほか滑り改善・保水性向上・撥水性向上・防眩・つや消し・美装などの用途で使用されています。
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2.削る(バリ取り・精密切削・FRPへの加工)
硬脆性の製品に研磨材を打ち付けて、突起部あるいは製品そのものを切削する加工で、研磨材の選定や加工能力の調整により製品本体への影響を調整できるのです。
熱硬化性樹脂の成型バリや金属加工品のバリの除去、ガラス・シリコン・セラミックなど精密電子機器材料の穴あけ・パターニングなどに使用されます。
3.取除く(クリーニング・スケール除去・めっき剥離・塗装剥離
製品表面にある塗装・めっき・サビ・スケールなどの除去したい除去層を取り除き、製品表面を露出させる加工です。
汚れたり、古くなった製品を再加工したりする場合などに使用されます。
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4.打ち込む(摺動性・常温拡散・浸透めっき)
製品表面に投射材を高速・高出力で投射し、局所的に熱処理加工行ったり、投射材そのものを表面に浸透・拡散し、新しい機能表面を持った製品にする加工です。
固体潤滑剤を打ち込むことで摺動性の高い表面を作り出すこともできます。
5.鍛える(ピーニング・WPC処理)
製品表面に硬度の高い投射材を投射し、製品表面に残留圧縮応力を付加することで疲労強度や耐久性を向上させる加工です。
自動車・航空機などの輸送機部品、プラント施設の部品・刃物・工具などの強度アップに利用されています。
6.磨く(鏡面化・平滑化・製品の磨き・樹脂などの可視化)
一般的な投射材とは違い、磨き専用メディアを噴射することで、製品表面の微細な凹凸を平滑化し、磨いたりツヤを出したりする効果があります。
動画でも解説しています。
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