アルマイト加工をする際に、M4ネジ部に導通性を保持する目的などでアルマイトが生成しないようにチタンボルトを使用してマスキングします。
チタンボルトの伱間からアルマイト液が侵入しないように、しっかりとネジを締めます。
この時、工具などで締めすぎるとアルミニウムにタップを立ててあるだけなので、ナメてしまう危険性もあるので、手の指で強めに締める程度にします。
マスキングが完了したら、アルマイトを施します。今回の製品は黒色アルマイトを施す製品なので、ちょうどマスキング具合がわかりやすいかと思います。
黒色アルマイトが完了した状態が、上の写真になります。
ここで、ネジ部周辺に白くにじみがある場合は、アルマイト後の水洗不足によりアルミ製品とチタンボルトの伱間に入りこんでいたアルマイト液が染色中に出てきてしまい、染色不具合を発生させてしまったものになります。
完全に乾燥させたら、チタンボルトを外します。
ネジ部入り口付近は、若干アルマイトが生成し黒色の染料も入ってはいますが、中はマスキングされ導通が取れる状態になっています。
ネジ部のマスキングには、以前に書いたシリコンゴムによるマスキング方法も使えますので、下記のリンクよりご参考にしてください。
アルマイト加工の時、シリコンゴムでマスキングした場合どうなるか?
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また、この他のマスキングの事例は以前に書いたブログでもご紹介していますので、下記リンクより、ご参考になればと思います。
アルマイト加工のマスキングのダメな事例!