アルマイト加工は、製品の表面を保護し、耐久性を高めるために行われる重要な技術です。電気を通して酸化皮膜を生成し、アルミニウム表面に電気を通さない不動態皮膜を形成するこの技術は、自動車部品や建築材料、電子機器など、多岐にわたる用途に利用されています。この記事では、アルマイト加工の基本的な仕組みと、接点の取り扱いについて詳しく解説し、その重要性と課題について掘り下げていきます。

1.アルマイト加工の基礎

アルマイト処理は、酸化アルミニウム膜を電気化学的に生成することで、アルミニウム表面に保護膜を作る技術です。この保護膜は酸や塩分に対する耐性が高く、製品の耐久性を向上させます。アルミニウム自体はもともと酸化しやすい金属ですが、生成された酸化皮膜は非常に硬く、さらに化学的に安定しているため、アルミニウム製品の寿命を大幅に延ばします。

アルマイト処理を行う際、まずアルミニウム製品を電解液(一般的には硫酸溶液)に浸し、そこに直流電流を通すことで、酸化皮膜が生成されます。この酸化皮膜は透明であり、染色や封孔処理を施すことで色付けや保護をさらに強化することができます。

2.接点の役割と重要性

アルマイト加工を行う際に必要な要素のひとつが、電流を流すための接点です。接点は、電流をアルミニウム製品に通すために不可欠な部分であり、その位置や処理方法が製品の仕上がりに大きな影響を及ぼします。接点が目立つ場所にあると、製品の美観が損なわれるだけでなく、アルミニウムの素地が露出することで腐食の原因にもなり得ます。

お客様からの問い合わせとして、「小池テクノのアルマイト加工は接点が見えにくいが、その理由は何か?」というものがありました。この疑問にお答えするため、弊社がどのようにして接点の位置を工夫しているのかを解説します。

3.接点の配置の工夫

弊社では、接点の配置に細心の注意を払っています。お客様が特に指定しない場合は、完成品の外観を損なわないように、目立たない位置に接点を取るよう努めています。例えば、穴の中や折り返し部分など、外部から見えにくい場所に接点を設置します。これにより、製品が使用される際に接点の痕跡が目立たず、美しい仕上がりを実現しています。

接点を取る位置に関しては、担当者が製品の形状や使用される環境を考慮しながら決定します。特に、精密機器やデザイン性が重視される製品の場合、接点が外観に与える影響は極めて重要です。そのため、弊社ではお客様とご相談のうえ接点のサイズもできるだけ小さくし、見た目に与える影響を最小限に抑えるよう工夫しています。

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4.接点がもたらす影響と対策

接点の大きさや配置は、アルミニウムの耐久性に直接影響します。大きな接点は、アルミニウム素地が露出する面積を増やすため、その部分が腐食しやすくなります。これは特に屋外で使用される製品において問題となり、接点部分からの腐食が製品全体の劣化を引き起こす可能性があります。

そのため、弊社では接点の痕跡を極力小さくし、製品の美観と機能性を両立させるよう努めています。例えば、専用の治具を作成したり、個別の固定具を使用することで、接点の痕を最小限に抑えつつ、電流を十分に流せるよう工夫しています。

5.実際の事例

以下は、弊社が行った黒色アルマイト処理製品の一例です。この製品では、接点を見えにくくするため、内部の溝や穴に接点を設置し、外部からは接点痕がほとんど見えません。これにより、製品の美観を損なわず、機能性も保持しています。

接点の工夫は、アルマイト加工における品質管理の一環です。製品が高い耐久性を維持し、顧客の要求を満たすために、接点の位置や処理方法は特に重要です。

6.まとめ

アルマイト加工の接点に関する工夫は、単なる技術的な細部ではなく、製品の耐久性と美観に直結する重要な要素です。弊社では、お客様の要望に応えるため、接点の位置やサイズに細心の注意を払い、製品が使用される環境に最適な形で加工を施しています。これにより、腐食のリスクを抑え、見た目も美しい製品を提供することが可能です。

接点の配置や処理に関して質問がある場合は、ぜひお問い合わせください。製品ごとに適した加工方法を提案し、満足いただける品質をお届けします。

より詳しくは、こちらの記事でご紹介しています。

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この記事の著者は

株式会社小池テクノ 代表取締役 大橋 一友

株式会社 小池テクノ 代表取締役社長
大橋 一友
毒物劇物取扱責任者
水質関係第二種公害防止管理者
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
化学物質管理者
特別管理産業廃棄物管理責任者
危険物取扱者乙種4類