めっき・表面処理(以下、表面処理)の工程で水洗は極めて重要であり、特に光沢めっきなどの外観部品用のめっきや表面処理では、確実に行う必要がある。
表面処理の水洗は普通製品を動かすか、あるいは水中に空気を吹き込む方法がおこなわれる。
ただ水に漬けただけでは、水洗にはならない。
流水も上部だけ動かすだけでなく、川の水のごとく、全部が移動するようにした方が良い。
下記に流水式の3段水洗槽を図でご紹介します。
酸は水洗が用意ですが、アルカリは水に落ちにくく、水の汚れに注意し、少量の水で完全に水洗できるように工夫を凝らすことが大切です。
水洗がよく行われているかどうか、形式的になっていないかどうかを時々、点検する必要があります。
コスト面で許すのであれば、水洗にも水道水や地下水を用いず純水を用いるのが一番良いのですが、コスト増は避けられなくなります。
そういう点からも、水道水・地下水などの水を豊富に使えることは、表面処理工場にとって第一の必要条件になってきます。
一般的に水洗水から、表面処理液に入る不純物は、前処理液、有機物、鉄、カルシウム、マグネシウム、珪酸などがあります。
参考として、下記に豊橋市の水道水の成分表を一部掲載しておきます。
項目 | 水質基準 | 測定値(平均) |
---|---|---|
塩化物イオン | 200mg/l以下 | 24.3 |
有機物(TOC) | 3mg/L以下 | <0.2 |
カルシウム、マグネシウム等 | 300mg/l以下 | 79.7 |
蒸発残留物 | 500mg/l以下 | 197 |
pH値 | 5.8~8.6 | 7.8 |
総トリハロメタン | 0.1mg/l以下 | 0.003 |
残留塩素 | ※0.1mg/l以上 | 0.5 |
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