お客さまからお電話でご相談が・・・
「他社で黒色アルマイトをしてもらって、ユーザーさんへ納品したら白い部分があると不良になっ てしまったんだけど、再アルマイト加工できますか?」と・・・
まず製品の寸法公差は、再アルマイト加工に対応できる幅の公差があるのかを確認し、「製品を 見せていただけませんか?」とお願いしました。
不良になって慌てているので電話だけでは、現状が把握しきれないのです。
製品が届いたので、現状を確認します。
・・・・・(言葉が出ません)
この製品をアルマイトしたメーカーさん、これ出荷しちゃいますか!? あきらかに出荷しては、ダメじゃないですか!?
まぁ、他社のことはおいてといて再アルマイトの可否の判断をしなければ、
・寸法公差は、再加工に対応できる公差であることが確認できました。
・現在の白く残っている部分は、少し痕が残りますが黒くはなることを確認。
・納期も必要な日数は頂けました。
製品をお預かりして、現在の黒アルマイトを剥離します。
現状の黒色アルマイトを剥離したら、再度アルマイト加工し皮膜を生成させるのですが、 剥離したことにより、素材の肉厚等が1/100~2/100程度減少しているので、1/100程度厚めに 皮膜を生成させてるようにします。
完成した製品がこちら。
穴の中に、電気を流すための接点を取っているため平面部に白い部分はありません。
どのように接点を取ったかというと・・・
こちらの記事、事例4のように接点を取っています。
今回のように、ほんの少しの配慮をすることで今回の製品のような不良は防げますので アルマイト加工メーカーさんに注文時に使用用途などを伝えておくといいです。
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