以前にメールで『A5サイズのアルマイト仕上げのアルミプレートの盾を作ったのですが、裏面に傷が多く不具合品ができてしまい、そのプレートの裏面だけサンドブラストできませんか?』とご相談がありました。

表面は、すでにシルク印刷がされており、完成品となっているためキズを付いてはいけない状態の製品です。
サンドブラストを投射してキズを消すことはできますが、ムラを抑え、表面にキズを付けないようにブラストしなくてはなりません。

アルミ板

裏面

キズ部拡大

裏面拡大

※画像をクリックすると拡大します。

まずは3枚ほど送っていただき、サンドブラストでアルマイト皮膜とキズを、どれぐらいの投射圧力でおこなうと剥離し、キズを消せるのかをテストしてみることになりました。

ですが、ブラストする前に表面を保護しなければなりません。

保護するには、保護シールなどで保護するのですが、今回はシルク印刷がされている面でもあるので、あまり頑固に貼り付いてはシルク印刷を痛めてしまうといけないため、保護シールは使用しませんでした。

1.アルミ板のシルク印刷面を保護する

アルミ板のシルク印刷面を保護するにあたり、あまりにも接着力が強すぎて保護シールを剥がす際にシルク印刷を剥がしてしまわないように、今回使用したのは、養生テープです。
これなら接着力が強すぎないため、シルク印刷を剥がしてしまうようなことは無いはずです。

シルク印刷がどれぐらいの強度で密着しているのか?
そこが不明なため、今回は養生テープを選択しています。

もしかしたら、シルク印刷の密着力は、強固で簡単には剥がれないのかもしれません。
ご存知の方がいらっしゃいましたら、こちらのフォームより教えてください。

養生テープ

2.アルミの板をサンドブラストする

養生テープで表面を保護したら、裏面をサンドブラストしていきます。
サンドブラストする際に、養生テープが剥がれないように、表面のみに養生テープを貼り、はみ出した部分は切り取っておく方が剥がれたりしなくて安心して作業が出来ます。
養生テープがはみ出していると、サンドブラストのエアー圧力で剥がれてしまうことがあるので注意が必要です。

実際にサンドブラストしている様子を動画で撮影しておきましたので、こちらの動画をご視聴いただければと思います。(音が出ますのでご注意ください。)

ここで注意点ですが、サンドブラストの圧力を高くし、至近距離からサンドブラストしてしまうと、アルミ板が反ってしまう場合がありますので、反りに対しても注意が必要です。

「めっき・表面処理用語集」知りたい用語を検索。こちらで詳しく解説しています。

3.仕上がり具合

サンドブラストを打ち終わったものは、ブラストメディアの粉末が付着しているので、エアーブローして吹き飛ばします。
今回は、シルク印刷もされていますし、アルマイト加工もされているため、薬品などで洗浄がでいないのでアルコールで表面を洗浄し完成となります。

こちらの写真がサンドブラストを打ち終わったものになります。

サンドブラスト

写真では、ほとんどムラはわかりませんが、肉眼で光に透かすようにして見るとムラがわかります。

できるだけブラスト圧力を下げて、投射距離を離すことでブラストムラは抑えれるのですが、これぐらいが限界になってしまいました。

サンドブラストしたことにより、裏面や側面はアルマイト皮膜が剥離されてしまっているため、このままでは耐食性がありませんので、クリア塗装などで保護する必要があります。

今回は、サンドブラストのみおこなう試作でしたので、この状態で納品させていただきました。
外観的に、この状態で良いかはお客様にご判断いただいて、今後の指示を待つことになります。
進展がありましたら、また、ご紹介したいと思います。

お客様が製品を確認してくださって、ご連絡がありましたので、
こちらのブログ記事でご紹介しています。

4.動画で解説しています。


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