脱脂液として使用されるアルカリは、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、珪酸ソーダ、燐酸ソーダ、青化ソーダなどであり、いずれも水に溶かすと、苛性ソーダができます。(加水分解

Na2CO3+2H2O=2NAOH+H2CO3
Na4SiO4+4H2O=4NaOH+H4SiO4
Na3PO4+3H2O=3NaOH+H3PO4
NaCN+H2O=NaOH+HCN

苛性ソーダは鹸化作用により、油を石鹸にする作用があり、油が石鹸になれば、水で洗い流され除去されます。

鹸化されにくい鉱物性油は乳化作用と分散作用により除去されます。
珪酸ソーダ、燐酸ソーダは、苛性ソーダよりも乳化、分散作用が大きい。

界面活性剤を入れると、液の界面張力が低下して、鹸化、乳化、分散作用を促進するとともに、こびりついている油脂やゴミなどを製品から離れさす働き(湿潤作用)をします。

この原理を利用して、めっき・表面処理工程での脱脂処理がおこなわれます。

脱脂処理

鹸化されてできた石鹸は次の清浄作用があります。

石鹸の清浄作用

⑴加水分解の結果、弱アルカリ性であるために化学的に油脂を可溶性にし、油脂を小滴に分けて乳状化し、粘着性の少ない液とします。

⑵石鹸液は粘い膠質液であるため物理的に塵埃を吸着して除去します。

表面処理に関する専門用語はこちらで詳しく解説しています

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