先日、お問い合せフォームより『A2000系素材を化学梨地黒色アルマイトしてほしい』とご相談がありました。
ご相談のあった部品は、2種類でA2017素材の部品は、表面処理が施されていない状態の部品で、もう1つはA2000系の素材で詳しい材質はわからない状態であり、白色アルマイトが施されている状態とのことでした。

素材

これらの部品を全て、艶消し黒色アルマイトにしたいということなのですが、A2000系の素材は艶消しにしにくい素材でもあるため、サンドブラストを併用するか?しないかもお聞きして、化学梨地だけで艶消し黒色アルマイトにすることが決まりました。

また、すでに白色アルマイトが施されている部品については、A2017素材の部品と色調の違いが発生しても問題ないというご了承もいただきました。

白色アルマイト済み

1.白色アルマイトの剥離

白色アルマイトが施されている部品のアルマイトを剥離しなければ、艶消し黒色アルマイトが施せないため、苛性ソーダ溶液に浸漬して白色アルマイトを剥離します。

剥離前の白色アルマイトの状態を確認するかぎり、そんなにアルマイトの皮膜が厚くついているわけではなさそうな色調のため、すぐにアルマイトが剥がれることは想定していました。

A2000系は、アルマイト皮膜が厚くなるにつれて自然に発色してくる素材のため、シルバー調の仕上がりの場合、皮膜厚が厚くないことが多いです。

苛性ソーダ溶液に浸漬して、1分ほどでアルマイト皮膜の剥離は完了し、脱スマット溶液に浸漬することで剥離した際に表面に付着するスマットの除去をおこない乾燥させます。

アルマイトの剥離については、以前の記事でもご紹介していますので、下記のリンクをご参考にしてください。

アルマイトを剥離する3つの方法

「めっき・表面処理用語集」知りたい用語を検索。こちらで詳しく解説しています。

2.艶消し黒色アルマイト

白色アルマイトを剥離した部品、素地のままの部品を治具にラッキングしてアルマイトラインへ投入します。
今回は、難しい処理ではないためラッキングしたら投入ボタンを押すだけで、艶消し黒色アルマイトが施されてアルマイトラインから取り出されてきます。

A2000系の素材の場合、脱スマットできれいにスマットが除去されず、化学梨地工程に進んでしまった場合、スマットが化学梨地の反応を邪魔してしまいムラになってしまいますので、脱スマットで確実にスマットの除去ができていることが前提になります。

正常に艶消し黒色アルマイトが施された状態が下記の写真になります。

艶消し黒色アルマイト

最初に白色アルマイトが施されていた部品も、きれいな仕上がりになったと思います。
たまに剥離をした際に、ムラになってしまったり、艶がなくなってしまったりという事もありますが、今回はきれいに剥離ができたので仕上がり具合に影響が出ずに済んだのではないかと思います。

剥離後艶消し黒色アルマイト

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この記事の著者は

株式会社小池テクノ 代表取締役 大橋 一友

株式会社 小池テクノ 代表取締役社長
大橋 一友
毒物劇物取扱責任者
水質関係第二種公害防止管理者
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
化学物質管理者
特別管理産業廃棄物管理責任者