カラーアルマイトの色見本サンプルが欲しい』とご連絡がありますが、アルマイトの染色用の染料には、非常に多くの色調があり全てを用意できてはいません。

なぜ、用意ができないかというと、
・アルミニウムの材質種類によって色調が変わってきます。
・製品の表面粗さや表面状態によって色調が変わってきます。
・染色時間によって、色の濃淡が変わります。

この他にも色調に影響を与える因子があり、実際にお客様の製品を使ってサンプルを作成する方が希望の色調を見つけやすいからです。

1.アルミニウムの材質種類による色調の違い


アルミニウムの材質が違うと、染色した際に色調に違いがあります。
A5000系、A6000系はアルマイト皮膜を生成させるとシルバー調に仕上がりますが、
A2000系は、アルマイト皮膜を生成させると黄ばみを帯びた淡いグレーになり、
A7000系は、アルマイト皮膜を生成させると黄ばみを帯びたシャンパンのような色に仕上ります。

この皮膜の色調が違うのが要因となって、染色すると色調に違いができます。
染色は、絵具を混ぜるのと同じようにベースとなるアルマイト皮膜の色と染料のカラーが混じり合い仕上がりますので、A2000系ですと染色する染料に、少し黄ばみとグレーが入った色調になるのです。

以前に、A5000系とA2000系を染色した記事を掲載したことがありますので、下記のリンクを参考にしていただけたらと思います。

アルミ材料の種類が違うとアルマイトの仕上がりの色も違うの!?

2.製品の表面粗さや表面状態による色調の違い

同じ材質だとしても、表面の粗さや表面の状態が違うと色調に違いがでます。
アルマイト皮膜は一般的に無色透明と言われるような皮膜です。
その皮膜に染料によって染色するわけですので、素材の表面状態などの影響をうけます。

無加工の表面、切削面、バフ研磨面、鏡面、ヘアーライン仕上げ、サンドブラスト面、これらのようにアルマイト前の製品の表面が違うとアルミニウムの材質が同じでも、染色した後の色調に違いが発生します。

以前に、切削された製品とサンドブラストした製品の色調の違いをご紹介した記事が下記のリンクにありますので、ご参考にしてください。

青色アルマイトのサンドブラスト表面と切削表面の仕上がりの違い

「めっき・表面処理用語集」知りたい用語を検索。こちらで詳しく解説しています。

3.染色時間によって、色の濃淡が違う

アルマイト皮膜の染色は、アルマイト皮膜の厚みとアルマイト皮膜のポアと呼ばれる孔の大きさの影響をうけますが、そのポアの中に入れる染料の量によって濃さが決まります。

ポアの中に入れる染料の量は、染色液の濃度・時間・温度によって変化しますが、製品を量産している中で濃度・温度を変化させることは、まずありません。

時間を変化させて、色の濃淡を作るのが多いです。
染色時間が短ければ、色は淡い色に、時間が長ければ色は濃くなります。

このように染色アルマイトの色調や濃淡は、様々な条件によって違いが発生するため、サンプルを1種類など作成しても、同じ色が仕上がるとは限りません。

そのため、色調の見本が必要となる場合には、お客様から素材をお借りして実際にアルマイトを施し、色調の確認をさせていただくようにしています。

切削などに寸法の公差があるように、アルマイト皮膜の厚みにも範囲があります。
それと同様に、アルマイトの染色の色調にも範囲がありますので、染色サンプルを作成する場合には、1色だけでなく濃淡の範囲を設けてサンプルの作成をおこない色調を決定する必要があります。

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