めっきした製品の一部が溶解してしまう現象のことをバイポーラ現象と言います。
この現象は、バレルめっきなどで発生しやすい「めっき不良」になります。

主な発生原因としては、陰極の浮き、バレル内面への貼り付きや挟み込みによって発生しやすく
なります。

亜鉛めっきで発生する場合のメカニズムを下図に記載してみました。

めっきする金属(亜鉛)とバレル内部製品との間に事象品が挟まったりした際に、事象品の一部
で陽極(+)の亜鉛側を向いた部分が陰極となり、めっきが生成するとともに、水素ガスが発生
し、陰極(ー)のバレル内部の製品側を向いた部分が陽極となり、めっき皮膜の一部やすべて、
製品の一部が溶解したり酸素ガスが発生し、未めっきになったりするのです。
※クリックすると大きな画像が表示されます。

実際の製品で、一部製品が溶けてしまった状態の写真が下記の写真になります。


事象品の先端部が異常なほどに溶けているのがわかると思います。

 

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この記事の著者は

株式会社小池テクノ 代表取締役 大橋 一友

株式会社 小池テクノ 代表取締役社長
大橋 一友
毒物劇物取扱責任者
水質関係第二種公害防止管理者
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
化学物質管理者
特別管理産業廃棄物管理責任者