ボルト・ナット・リベットなどの小物部品でも、アルマイト加工業者では、1個づつひっかけて(ラッキングして)アルマイト加工をしています。

小物部品のアルマイト加工

バスケットのような容器に入れて電解する方法をおこなう場合もありますが、アルマイトをする製品には、絶縁性の酸化膜が生成するため、接点位置を移動することはできず、亜鉛めっきのような回転するバレル処理方法は不可能なのです。

亜鉛めっきの回転するバレル処理

バスケット処理する場合は、下の写真のような方法が用いられますが、アルミニウム製のバスケットや網を使用すると、バスケットや網にアルマイト皮膜が生成してしまうため、電解毎に脱膜する必要があり、バスケットや網の消耗が激しく、ランニングコストがあがってしまいます。

アルマイトの脱膜については、こちら

アルマイト加工 バスケット処理
引用:「アルミニウム表面処理技術便覧」

「めっき・表面処理用語集」知りたい用語を検索。こちらで詳しく解説しています。

塩化ビニル樹脂で容器を作成したバスケットを使用する方法もありますが、アルマイト液やその他の液の持ち出しが多く、排水処理に負担をかけてしまうデメリットがあります。塩化ビニル樹脂の容器の場合は、皮膜が生成しないため、脱膜の必要はありません。

バスケット処理した製品の場合、製品に対する接点位置は選べず、外観部分などに接点が出てしまったり、押さえつけたことによるキズがついてしまいます。また、皮膜厚さが一定に揃わないなどのデメリットもあり、実用化が難しい部分があります。

弊社でおこなっている、超小型部品用アルマイトについて詳しくはこちらから

動画で解説しています。


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この記事の著者は

株式会社小池テクノ 代表取締役 大橋 一友

株式会社 小池テクノ 代表取締役社長
大橋 一友
毒物劇物取扱責任者
水質関係第二種公害防止管理者
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
化学物質管理者
特別管理産業廃棄物管理責任者