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めっき・表面処理用語集

ホウ酸-硫酸アルマイト(ほうさん-りゅうさんあるまいと)

クロム酸浴アルマイト法の代替技術として、ホウ酸-硫酸混合浴アルマイト法が米国 ボーイング社により開発された。ホウ酸硫酸アルマイトはクロム酸アルマイトと同程度のアルミニウム金属疲労防止効果があります。

ホウ酸硫酸アルマイトはアルマイト皮膜構造が特殊なため、アルマイト皮膜が網目構造となり特殊効果を示す。

通常の硫酸浴にホウ酸を添加し、アルマイト皮膜を施しても変化はない。その理由は硫酸の濃度が高いため硫酸による反応の方が勝るからである。

しかし、低濃度の硫酸単独浴でアルマイト電解すると、アルミニウムに対する溶解力が弱くSO42-イオンを含むため浴電圧が高くなり、ピッティングコロージョンが起こる可能性がある。

この低濃度の硫酸浴にホウ酸を添加することで、SO42-イオンの有害作用が弱められ、特殊アルマイト皮膜が形成される。

ホウ酸硫酸混合浴アルマイト条件

液組成  硫酸 3~5wt% + ホウ酸 0.5~1wt%

浴温   26.7±2.2℃

電圧   15±1V

電解時間 18~22分

封孔処理 六価クロム希薄溶液

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この記事の著者は

株式会社小池テクノ 代表取締役 大橋 一友

株式会社 小池テクノ 代表取締役社長
大橋 一友
毒物劇物取扱責任者
水質関係第二種公害防止管理者
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
化学物質管理者
特別管理産業廃棄物管理責任者