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絶縁皮膜(ぜつえんひまく)
電気を通さない絶縁性の皮膜のことで、アルマイト皮膜などがある。
アルマイト皮膜の比抵抗は1012〜1014Ω・cmであり、良い絶縁性を示す。
この性質を利用して電気部品に用いられており、簡単な絶縁部品には、普通のアルマイトでも
充分使える。400V近い高電圧の場合は、厚膜(50μm以上)の膜厚が望ましく、硬質アルマイトを使用する。
1000V近くまでの高電圧になると、乾燥状態では問題ないが、湿気があると絶縁性は悪くなるため、封孔処理に工夫が必要となる。
有機質・無機質皮膜による封孔が効果を上げ、パワートランジスター用の絶縁シートなどで電気部品の絶縁用として利用されていることがある。
この場合、絶縁性と同時に放熱散性も要求されるため、有機質・無機質の皮膜を厚付けはできない。