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不溶性アノード(ふようせいあのーど)
電流を流したときに電解液、めっき液などに溶けないアノードをいう。
金属の電解精錬では溶液に溶ける可溶性アノードが使われるが、電解採取では不溶性アノードが使われ、電気めっきでは状況に応じて不溶性と可溶性アノードのいずれかが使われる。
不溶性アノードとしては、鉛、白金めっきチタン、白金、ゲラファイト、フェライト、二酸化鉛および白金族元素酸化物をコーティングしたチタン、いわゆるDSAなどが使われる。
それぞれ一長一短があり、液や酸素ガスや塩素ガスに対する安定性、酸素および塩素過電圧の大小などにより、目的のめっき液に適したものが使われる。
DSAはもっとも万能であるが、酸素過電圧大、高価格といった難点がある。浴の金属成分はアノードから補充されないので薬品で添加する必要がある。
=不溶性陽極 →DSA