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複塩(ふくえん)
2種以上の塩が結合した形式で表すことができる化合物のうち、それぞれの成分イオンがそのまま存在するものをいう。
例えば、KCl+MgCl2→KCl・MgCl2では[Mgcl3]–というようなイオンはなくK+、Mg2+,Cl–から成るイオン結晶であるから複塩である。
これに対し、2KCl+PtCl2→K2PtCl4ではP t2+イオンは無視しうるほどしか存在せず、[PtCl4]2-という錯イオンとK+イオンだけをもった錯塩結晶であり、複塩ではない。めっきでよく使われるロッシェル塩はK+,Na+イオンと酒石酸イオンから成る複塩である。