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めっき・表面処理用語集

孔食(こうしょく)

局部的または点状の腐食をいう。金属材料の表面に安定な保護皮膜が存在する条件下で、皮膜の欠陥箇所から腐食が起こり、これが孔状に成長するもので、局部アノードと局部カソードが明確に分かれていて、しかも局部カソード面積が局部アノード面積よりはるかに大きい時に起こる。

例えば、Clイオンが吸着するとその部分の局部アノード電位は不動態電位より卑になって溶けやすくなる。

いったん孔状に腐食すると通気差電池作用も加わって腐食は急激に進む。塩化物水溶液中のステンレス、アルミ合金などで見られる。

鉄上ニッケルークロムめっき皮膜などで孔食が起こると腐食は素地の鉄にまで達するので、マイクロクラック、マイクロポーラスクロムめっき、多層ニッケルめっきなどで腐食電流を分散させ、また深さ方向への腐食を防ぐ。

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この記事の著者は

株式会社小池テクノ 代表取締役 大橋 一友

株式会社 小池テクノ 代表取締役社長
大橋 一友
毒物劇物取扱責任者
水質関係第二種公害防止管理者
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
化学物質管理者
特別管理産業廃棄物管理責任者