めっき（めっき）

語源は詳らかではないが、「かぶせがね」またはアマルガムを塗布する方法で金が水銀中に消える滅金からきているものともいわれている。

滅金　→　鍍金

被めっき物の表面の状態を改善するために、別の金属の薄層で被覆する操作をめっきという。
他の金属を重ねて圧延して張り合わせる操作はクラッドといい、めっきとは区別される。
西洋ではローマ時代、東洋では前漢の頃から行われた。日本では5世紀ごろ中国から技術が伝わり、東大寺の仏像そのほかに金めっきが施されている。
古代のめっきはアマルガムを塗って水銀を蒸発させる方法や箔を熱で固着させる金めっき法に限られていた。今日のめっきは主として防食と装飾用で発展してきたが、併せて機能めっきが多くなり、潤滑、表面硬化、肉盛り、電子部品製造その他各種多用途にめっきが活用されています。

めっきできる金属も多くなり、各種方法によってほとんどの金属がめっきできるようになり、また、単一の金属だけでなく合金のめっきや非金属との複合めっきも行われている。方法は電気めっき・無電解めっき（化学めっき）・溶融（浸漬）めっき・溶射・真空めっき・気相めっきなどが、目的、用途に応じて使われています。