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酒石酸(しゅせきさん)
C4 H6 O6 ジヒドロキシコハク酸ともいう。
2個の不斉炭素原子(ふせいたんそげんし)をもち、右旋性のL-酒石酸と左旋性のD-酒石酸とがある。
普通単に酒石酸というときは、L-酒石酸を指す。L-酒石酸は、無色柱状結晶、水 100gに対する溶解度は139g(20℃)、無水エタノールでは20.4g(15℃)、アセトンに可溶、熱すると二酸化炭素、一酸化炭素を出して炭化する。また、塩酸や希硫酸あるいは水酸化ナトリウム溶液(30%)と煮沸すると、DL-酒石酸およびメソ酒石酸にある。
めっきでは、アンモニア性硝酸銀溶液を還元して銀を析出させる銀鏡反応の還元剤として使用される。
また清涼飲料水の酸味剤などに用いられる。