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めっき・表面処理用語集

不動態(ふどうたい)

金属が常態よりも貴金属性を帯びた状態にあることをいう。例えば、鉄は希硝酸には溶けるが濃硝酸には溶けず、また一度濃硝酸に浸してこの状態にした鉄は遊離酸のない硫酸銅溶液に浸しても銅の置換析出を起こさない。水化(または水和)酸化物の目に見えない導膜が表面を覆った状態であり、Fe,Ni,Co,Cr,Ti,Nb,Ta,Alなど、およびこれらの合金でこの状態になるし、液中に十分な酸化剤があれば浸漬しただけで不動態化(自己不動態という)する。耐食合金は自己不動態を起こす材料が多い。不動態化した金属には酸化物皮膜を除いてから出ないと、どのようなめっきでも、密着しない。=受動態

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この記事の著者は

株式会社小池テクノ 代表取締役 大橋 一友

株式会社 小池テクノ 代表取締役社長
大橋 一友
毒物劇物取扱責任者
水質関係第二種公害防止管理者
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
化学物質管理者
特別管理産業廃棄物管理責任者