バレルとは、多数の製品を一度にめっきする時の入れ物のことで、唯一めっきされる製品が動い ている状態でのめっきです。

バレルの役割

バレルは基本的に均質形状の品物を多数同時にめっきするための入れ物であり、バレル自体を陰極につなぐ電極の役目も果たします。
多数のものを同時にめっきするため、物と物が重なった場合に均一にめっきできなかったり、動いている物に対する通電効率を考慮しなければならないなど注意が必要です。バレル自体を回転させながら同時に回転軸を傾かせるなど、問題を減らすための様々な工夫がなされています。

バレルめっきの特徴

バレルめっきはどう形状のものを大量同時にめっきできますが、高電流を必要とするクロムめっきには実用できません。均等にめっきされるよう傾斜型になっている装置もあります。

ナットなど多数のものを同時にめっきする

めっき品質への影響因子

バレルめっきの特徴はめっきされるものが動いているということで、電流密度、電流効率が大きく影響します。バレルの回転速度や回転軸及び電流条件・めっき浴濃度など製造条件の設定が重要です。

バレルめっきも引っ掛けめっきと同様に、高度な現場ノウハウが必要とされているのです。

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この記事の著者は

株式会社小池テクノ 代表取締役 大橋 一友

株式会社 小池テクノ 代表取締役社長
大橋 一友
毒物劇物取扱責任者
水質関係第二種公害防止管理者
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
化学物質管理者
特別管理産業廃棄物管理責任者