「アルミニウムは熱伝導性に優れる!」と言われますが、確かに他の物質と比べると熱伝導性は優れています。

ほかの物質と熱伝導率を比較

物質 温度(℃) 熱伝導率
アルミニウム 0 236
0 83.5
0 403
0 428
ガラス 0 0.55〜0.75
10 0.582
0 2.2
空気(乾燥) 0 0.0241
木材(乾燥) 0 0.15〜0.25

熱伝導性に優れたアルミニウムですが、アルミニウムの種類によって熱伝導性に違いがあるのです。一般的に純アルミ(A1000系)素材は熱伝導性に優れ、その他の合金は含有する成分により熱伝導性に差が生じてきます。

アルミニウム合金の種類と熱伝導性を下記の表にまとめてみました。

アルミニウム合金と熱伝導性

材質 調質 熱伝導性(25℃) kW/(m.℃)
A1050 O 0.23
H18 0.23
A1070 O 0.23
H18 0.23
A1100 O 0.22
H19 0.22
A1200 H18 0.22
A2011 T3 0.15
T8 0.17
A2014 O 0.19
T4 0.13
T6 0.15
A2017 O 0.19
T4 0.13
A2024 O 0.19
T3,T4 0.12
T6,T81 0.15
A2618 T6 0.15
A2218 T72 0.15
A3003 O 0.19
H18 0.15
A3004 平均 16
A4032 O 0.15
T6 0.14
A5005 平均 0.2
A5052 平均 0.14
A5056 O 0.12
H38 0.11
A5083 O 0.12
A6061 O 0.18
T4 0.15
T6 0.17
A6N01 O 0.21
T5 0.19
T6 0.19
A6063 O 0.22
T5 0.21
T6 0.2
A7075 T6 0.13

このようにアルミニウムの材質種類によって熱伝導性に差が生じるとともに、調質することで更に熱伝導性に差が生じてきますので、設計する際に、アルミ素材の様々な機械的性質や表面処理性を考慮して材料を選定する必要があります。

サンドブラスト化学梨地によりアルミニウムの表面積を増やし、接触面積を増やしたり放熱面積を増やすことも可能で、ヒートシンク、放熱部品に採用いただく事も多いです。

アルマイトを施したアルミニウムは、未加工のものと比べ熱伝導率は約3分の1と低くなります。また、遠赤外線の放射特性は高くなります。