以前にブログでご紹介した、『アルミ板の片面だけをサンドブラストできますか? 』というお問い合わせでご依頼を頂いたのですが、ご依頼をいただく前にお客様が製品を検品したところ、シルク印刷面にもキズがあるものが大半で、ほとんど使えないということから、サンドブラストでシルク印刷とアルマイトを剥離して欲しいというご依頼がありました。

表面キズ

アルマイトは苛性ソーダ溶液で剥離することは可能なのですが、シルク印刷の部分はマスキングされたようになってしまい、部分的にアルマイトが残ってしまうため、サンドブラストで印刷面ごと剥離してしまうことになりました。

『アルミ板の片面だけをサンドブラストできますか? 』でご紹介した片面だけサンドブラストは21枚のご依頼となり、両面をサンドブラストして剥離するものが53枚で、合計74枚のご依頼をいただきました。

1.片面のみブラスト

以前の記事でご紹介したように、養生テープでマスキングしサンドブラストでアルマイトを剥離していきます。

21枚をサンドブラストし、ブラストムラができる限り発生しないように投射していきます。
ムラが発生しているかは、肉眼で確認しながらしか判断はできませんので、目視で確認しながら作業を行っていきます。

表面マスキング
表面マスキング
裏面マスキングなし
裏面マスキングなし

先回、試作しているので作業勝手はわかっていますので、21枚と言っても、3時間ほどの作業で完了します。

2.両面サンドブラストとで剥離

両面のアルマイトとシ表面のシルク印刷をサンドブラストで剥離していきます。
シルク印刷部分は、アルマイトのみの部分よりもシルク印刷の分だけ、厚みがある形になっていますので、表面を先にしっかりとサンドブラストで剥離していきます。
サンドブラストの当たりが弱いと印刷されている模様が残ってしまい、光を当てるとその模様が見えるようになってしまいます。

以前の記事でもご紹介しましたが、サンドブラストを強く当てすぎると、アルミ板が反ってしまう可能性もありますので、時間をかけて満遍なく丁寧に剥離していくようにします。

この時、シルク印刷部分だけにサンドブラストのノズルを向けて剥離してしまうと、他の部分との表面粗さの違いから、肉眼で見た際にムラになってしまいますので、表面全体を同じように投射する必要があります。

ブラスト後

この時、アルミ板の厚み部分ですが、両面のサンドブラストを打つときにサンドブラストのメディアが当たるため、厚み部分もアルマイトは剥離される形になります。
厚み部分だけのこすとなると、その部分をマスキングしなくてはなりませんが、今回は、その指示はありませんので、全て剥離しています。

「めっき・表面処理用語集」知りたい用語を検索。こちらで詳しく解説しています。

3.梱包

サンドブラストでアルマイト皮膜とシルク印刷を剥がしたアルミ板の表面はザラザラとしたヤスリのような表面になり、アルミ無垢の状態ですので簡単にキズが付きやすくなっています。
梱包する際に、1枚づつ袋に入れ、エアークッションで梱包します。

段ボールの箱に入れて発送するのですが、輸送中に動いて傷がつく可能性もあります。
そのため、箱に入れるときの向きにも注意します。

板なので箱の底から積み上げるように入れたくなるのが通常ですが、箱に立てるようにして入れていきます。箱の底に向かってアルミ板の厚み方向が上下を向くように入れることで、一番下になるアルミ板がない状態を作ります。
多段にして、積み上げてしまうと上に積み上げられたアルミ板の重さで下の方にある製品が傷付いてしまう可能性があるからです。

梱包

完成した製品がお客様の手元まで安全に届くように、梱包にも気を使うようにしています。

4.動画で解説しています。


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