先日、お客様から見積もり依頼のメールが届いたのですが、ユーザー様の組み図が添付されており、それを元に見積もりをとのメールの内容でした。

『この組み図の部品を3式用意し、クロムめっき・ニッケルめっきアルマイト処理をおこなう見積もりをください』との内容になっていました。

さらに、『組まれた状態でお渡しするので、組んである部品をバラして、個別にめっきをしてもらう予定です。』と記載されていました。

組み図

1.見積もりするには、寸法が明確になっていることが重要

めっきアルマイトなど、表面処理をするにあたり、図面に製品の寸法が記載されていることが重要になります。
外寸だけ記載されていても、個々の穴や部品などのサイズが明確になっていないと、表面積を計算して、めっきやアルマイトの皮膜の析出量を計算することができません。

また、組み付けられて使用する目的である以上、個々の部品には必ず寸法に公差があると思います。
その寸法も公差もわからない状態で、皮膜厚の指示も無い状態では表面処理後に、その寸法が外れてしまう可能性もあります。

こういう場合は、見積もりすることができないのです。

今回のように、組み図で見積もり依頼をいただいても、判断するための図面とならないため、個別部品の図面を出していただく必要があります。

2.組んである部品を外して表面処理をできるのか?

組み付けられている部品をバラして、表面処理をすることはありません。
それは、どのように組まれているのかわかりませんし、接着剤やコーキングなどが塗布されてしまっている場合もあります。
それらを表面処理工場で除去する術は持っていないのです。

無理やりバラしてしまって、破損するようなことがあっては責任問題にもなりかねませんので、こういう場合は、お客様、またはユーザー様の方でバラしていただいて、素材を支給していただく必要があります。

「めっき・表面処理用語集」知りたい用語を検索。こちらで詳しく解説しています。

3.めっき、アルマイトなどの膜厚の指示

めっきやアルマイトなどの表面処理は、膜厚の指示をしていただくことが大半です。
寸法など気にしないというお客様の場合は、膜厚の指示が無い場合は、通常5~15ミクロンの範囲内で、用途に応じた皮膜厚を確保するようにさせていただいていますが、今回の製品のように、
組み上げる部品で、嵌めあいの公差もありそうな製品の場合、膜厚の指示を出していただく必要があります。

その膜厚に表面処理することが表面処理工場での仕事となるわけですので。

4.どの材質には、どのような表面処理をするのか明確に!

今回の部品は、組み図となっていて、最初の図面でお気づきになった方もいるかと思いますが、
材質がステンレスや、鉄の部品でできています。

届いたメールでは、
「クロムめっき・ニッケルめっきアルマイト処理』の3種類で組み図部品単位でおこないたいとの内容でした。

クロムめっき・ニッケルめっきは、ステンレスや鉄には可能ですが、
アルマイト処理は、アルミニウム専用の表面処理ですので、今回の部品には処理することができないのです。

また、クロムめっき・ニッケルめっきでも、さらに細分化してめっきの種類が分かれますので、
その指示も無い状態では、見積もりができません。

クロムめっき・・・硬質クロムめっきなのか?
         ニッケルクロムめっきなのか?
         
ニッケルめっき・・・電気ニッケルめっきなのか?
          無電解ニッケルめっきなのか?

めっきやアルマイトなど表面処理を依頼される際には、必ずこれらのことを明確にして、見積もり依頼をしないと見積もりをすることができません。

『明確にできそうも無い』という場合は、表面処理業者に、まず、個々の部品の図面を送り、どのような表面処理が可能なのか?適切なのかを事前にご相談することをオススメします。

事前にご相談することで、後で不具合が発生したり、受注してしまってから、こんな筈ではなかったとならなくて済むかと思います。

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