お客様から、「外径のM18ねじがわずかに大きく化学研磨等の処理で外径を0.02mm程度細めていただきたいです。」とお問い合わせがありました。

アルミ製品素材_RS

再切削で加工寸法を調整できる場合もありますが、今回は6個で0.02mmぐらい製品を溶解させるのに必要とする時間は、15分程度でしたので再切削するよりも早いのかと思います。

今回、化学研磨(リン酸-硫酸混合溶液)等という指示でしたが、ネジ部をとくに重要視されているようでしたので、化学研磨液を使用せずエッチング液(苛性ソーダ溶液)で溶解させました。

1.なぜ化学研磨を使用しなかったか?

化学研磨は、製品を溶解させる作用がありますが、鋭利な部分をとくに溶解させて凹凸を少なくする作用があります。

凹凸を少なくするということは、鏡面状態になる方向性があり、用途としては外観部品などの光沢を要する場合に使用されます。

今回の製品の場合、ネジ部が溶解しては困るため、化学研磨は使用しませんでした。

2.エッチング液でどれぐらい溶解するのか?

今回使用したエッチング液は、濃度にもよって変わりますが、弊社で使用しているエッチング濃度では、液温40℃の際に、1分間溶解させると円筒状の場合、外径で0.01mm溶解します。

時間を2分に延長することで、0.02mm溶解します。

表面処理に関する専門用語はこちらで詳しく解説しています

3.アルミ製品を溶解させることにより、外観は変わるのか?

アルミ製品をエッチング液で溶解させることで、製品の表面状態や汚れなどが除去されるため、製品表面は、アルミ銀色から、アルミ銀白色になります。

脱脂洗浄→エッチング→脱スマットの工程を行なった製品の外観は下記の写真のようになります。

エッチング後アルミ製品_RS

4.脱スマットとは何か?

脱スマットは、脱脂、エッチングなどで除去できなかった汚れや、エッチングの際に発生したスマットと呼ばれる不純物を除去する工程になります。
脱スマット溶液の主成分は、硝酸になります。

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