めっき・アルマイト・サンドブラストなど、表面処理を発注いただく際に、図面も添付していただくことで、不具合品の流出を防ぐ可能性がアップします。

そんな事例が先日ありました。
艶消し白色アルマイトのご依頼を頂いたのですが、図面と製品を照合していると、

『あれ!?穴がない』

アルマイト図面

こんな風に、加工忘れなどを受入段階で気づくことがあります。

表面処理の受入段階で、確認している内容をご紹介したいと思います。

1.注文書・図面・製品の照合

『注文の内容と、図面・製品が整合しているか?』を確認します。
たまに、注文書と違う図面や製品が届く場合があるのです。

その場合も、お客様へ連絡し、確認をとります。

その他、図面の注記にキズナキコトなどの注意事項が書かれているのに、キズが製品についているなどの不具合を見つけることもあります。

表面処理に関する専門用語はこちらで詳しく解説しています

2.注文書の数量と製品実数の確認

注文書の数量と、実際にお預かりした製品の数量が違うことがあります。
不具合ということではないかもしれませんが、『100個のご依頼なのに、実数は99個しかない。』
ということがあります。
この場合、完成してから、『製品が無い』とならないように事前にお客様に確認を取ります。

あとで製品が無いと、気付いてしまうとユーザーさんの納期に間に合わない事態にもなりかねませんので、そのような事態を防止することができます。

3.表面処理内容の確認

表面処理の内容が一番大切なのですが、図面と違う処理内容を注文書に記載されている場合があります。
注文書を記入する時に、思い込みで、表面処理内容を記載されてしまうことがあるようで、その注文書を鵜呑みにして表面処理をしてしまうと、全く違う表面処理になってしまうこともあります。

以前にあった事例では、

注文書には、『白色アルマイト』と記載されており、白色のアルマイトを施したところ・・・
実際には、『黒色アルマイト』と図面に記載されていた。

こんな事例があります。

「黒色アルマイトを、間違えて白色アルマイトの依頼をしてしまい付け替えできませんか?」とご相談が

このような不具合を防止するためにも、発注いただく際に、可能であれば図面の添付を御願いしています。
お客様と一緒になって、不具合の流出や発生を少しでも防げるのであればお互いに良いことだと考えるからです。

弊社でおこなっている表面処理については、こちらから。

ご相談・お見積りなど、お気軽にお問い合わせください。

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アルマイトを依頼する際に注意する点はどんな事?

黒色アルマイトをした製品に打痕があったので一部切削した のですが、部分的に黒色アルマイトできませんか?とご相談が・・・

アルマイト加工した製品にキズをつけてしまいました。再加工できますか!?

この記事の著者は

株式会社小池テクノ 代表取締役 大橋 一友

株式会社 小池テクノ 代表取締役社長
大橋 一友
毒物劇物取扱責任者
水質関係第二種公害防止管理者
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
化学物質管理者
特別管理産業廃棄物管理責任者