先日、お客様からお預かりした製品で切削加工した部分に腐食痕が発生している製品がありました。

この状態で、アルマイト加工をすると・・・

このよう腐食痕が残ったままになってしまいます。
写真だとわかりにくいのですが、肉眼ではしっかり分かるレベルで腐食痕が目立ちます。

アルミニウムの腐食については、こちら

アルミニウムの錆、腐食の基礎知識

表面処理に関する専門用語はこちらで詳しく解説しています

このようにアルミニウムが腐食してしまった場合、切削などで腐食痕の根元まで除去することにより腐食痕が残ることはありません。
しかし、切削段階で寸法公差の範囲内におさまればよいのですが、おさまらない場合は、再加工または、このままの状態でアルマイトを施すしか方法がありません。

腐食痕が除去されるわけではありませんが、腐食した部分をサンドペーパーなどで磨き、ヘアーラインを付けることでアルマイト後にわかりづらくすることは可能な場合があります。
こちらの方法は、A5000系・A6000系の素材の場合に可能ですが、A7000系などの場合はヘアーラインを付けても目立ってしまいます。

アルミニウムを加工された場合、アルマイト前の素材に対しては、保管状態に十分に注意していただく必要があります。

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この記事の著者は

株式会社小池テクノ 代表取締役 大橋 一友

株式会社 小池テクノ 代表取締役社長
大橋 一友
毒物劇物取扱責任者
水質関係第二種公害防止管理者
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
化学物質管理者
特別管理産業廃棄物管理責任者